つばめこども園は昭和43年(1968年)に、幼稚園として設立されました。平成24年に保育園を併設、認定こども園として新しいスタートを切りました。

子どもたちは、年齢に応じて同じ教育が必要ではないかとの想いから、幼稚園・保育園の所属に関係なく混合クラスというかたちをとっています。生活パターンの違いなど数々の課題もありましたが、幾度となく先生同士が話し合い、試行錯誤を積み重ね、質の高い教育の実現と丁寧な保育に取り組んでまいりました。

子どもたちと接しながら、質の高い教育を求め、日々奮闘する先生たち。
つばめにとってかけがえのない存在です。

保育園の併設が決まった当初は、不安の声や、いろいろなご意見もありました。そんなとき、ある幼稚園児の保護者の方から保育園に移りたいとご希望がありました。理由は「もっと長い時間働きたいから」というものでした。

一般的な幼稚園であれば、一旦退園しなければならず、通い慣れた園、一緒に過ごした友達や先生と離れてしまうことになります。つばめでは子どもの環境をまったく変えることなく、保護者の方からのご要望にお応えすることができました。今では認定こども園という新しいかたちも理解を得られるようになり、保護者の環境の変化にも柔軟に対応でき、とても安心感があるとの声を多くいただいております。

気の知れたお友達と楽しく学ぶ子どもたち。
保育園併設は子どもの環境を変えてしまうリスクを減らせるひとつの答えでした。

幼児期は、人格形成の基盤がつくられる重要な時期です。幼稚園・保育園はそんな時期に子どもたちがはじめて体験する学びの場です。小学校に就学するまでの準備として、教材などを使った勉強も大切ですが、まずはその子のいいところをできる限り伸ばしてあげること、そして子どもだけでなく保護者も共に育つ教育こそが大切だと考えています。

そのためにも、親子がライフスタイルを変えることなく、安心して子育てができる環境が必要なのです。

基本的な挨拶や、お行儀、人の話を聞くなど、一日をどう過ごしていくかが大切です。
制服の通園も日々の生活にメリハリを出す、大切な学びのひとつです。

最後に保護者の方へ伝えておきたいことがあります。もしお子様のことで悩みがあれば、何でも構いませんので、お話いただければと思います。

子どもは親の姿を見て育つというのは今も昔も同じです。悩みをひとりで抱えてしまい、どんどん不安が膨らんで、それが子どもにも伝わるという姿を何度も見てきました。お話いただければ、様々なアドバイスができると思います。場合によっては一緒に解決していくこともできるかもしれません。

一番大切なことは子どもたちが笑顔で学び、遊べること。
悩みがお子さまに伝わってしまう前に、お話を聞かせてください。

親も子どもと共に育つ教育が必要と申し上げましたが、私たち教育者も同じです。子育ての悩みを共有し、保護者の方と一緒に悩むことは私たちにとっての学びです。

一緒に学び、それが子どもの成長につながれば、こんなに幸せなことはありません。そのために、より質の高い幼児教育とは何かを常に考え続けています。

認定こども園つばめ 園長 久保田 貴八郎